近年増えている不眠症ですが、不眠症にはデパスとアモバン、どちらが効果的なのかいろいろな観点から見ていきましょう!

不眠症対策デパスとアモバン

法改正によりデパスとアモバンの個人輸入が禁止に

厚生労働省の法改正により平成28年9月14日付けで、エチゾラム(商品名デパス、エチラーム等)、ゾピクロン(商品名アモバン等)が向精神薬に指定され、10月14日より施行されます。
向精神薬は医師の処方箋を持った個人が既定の数量内を国内に持ち込むことは認められていますが、取り寄せなどは出来ません。
これによりデパスとアモバンは実質的に個人輸入が禁止となります。

しかしながら、デパスとアモバンに似たお薬もまだありますので、ご参考までに紹介します。

デパス
セディール
セディール
アザピロン系の抗不安薬で、興奮や不安を感じさせる神経系に作用し、緊張や不安を和らげてリラックスすることが出来ます。不眠症の改善に有効です。
デパス
バスパー
バスパー
主成分ブスピロンがドーパミンやノルアドレナリンの分泌を高め、不安やうつの症状を緩和します。睡眠作用もあり、なかなか寝付けない方にお勧めです。
デパス
ソナタ
ソナタ
ザレプロンの作用により神経の高ぶりを抑えて興奮や緊張、不安を和らげ、心地よい眠りが出来る睡眠薬です。抗不安薬として処方されることもあります。
アモバン
ルネスタ
ルネスタ
アモバンの成分であるゾビクロンを改良した成分エスゾビクロンにより、アモバンと同じ効果を持つ睡眠導入剤です。入眠障害、中途覚醒に効果的。

アモバンとデパスの特徴と効果効能

睡眠薬の基礎知識

睡眠薬とは、睡眠障害(主に不眠症)にとって非常に役立つ薬です。
効果が現れる時間や持続時間の違うもので、様々な種類があります。間違った使い方をしてしまうと危険な状態にも陥る事があります。
睡眠薬とはどういうものなのか今一度知っておきましょう。

睡眠薬には効果の持続時間(作用時間)により分類をされます。
その作用時間の違いで4つのタイプに分けることが出来、睡眠障害の種類によって使い分けられます。


まず、超短時間作用型と短時間作用型は効果が現れるのが早く入眠障害の方に適したタイプです。
入眠障害とは眠りになかなか付けない事をいいます。

次に中間作用型は7~8時間効果が続きます。夜中に何度も目が覚めてしまう中途覚醒や、早朝に目が覚めたあと寝付けなくなってしまう早朝覚醒、熟睡した感じが全く無い熟眠障害の人が飲むタイプです。
長時間作用型も同じ症状に使用され、9~10時間ほど効く一番強力なタイプです。その分、翌日にも効能が残りやすく弊害も多いので使用する場合医師と相談して使用するのが望ましいです。

また睡眠薬は依存してしまうのではないか?という不安を抱く人も多いと思います。
実際、睡眠障害が治まったものの引き続き使用してしまい、服用しなければ不安になってしまう人もいます。
依存度が高いのか低いのかが分かれます。それを順に記載してますので参考にして下さい。

一番依存度が高いものがバルビツール酸系睡眠薬で、古くから使われており強力な作用があります。
しかし強力であるために、重篤な副作用も多いので現在はあまり使用されていません。
現在主流のものがベンゾジアゼピン系です。安全性も高く、効果もほどよくバランスが取れています。しかし決して副作用が出ないということではありません。
非ベンゾジアゼピン系は、そのベンゾジアゼピン系を改良したようなもので筋弛緩作用を少なくした、より安全なものになります。

メラトニン受容体作動薬は夜間に分泌されるメラトニンというホルモンを人工的に刺激するものです。
自然なかたちで眠りにつかせるので効果としては弱いですが体への負担は少ないです。
一番依存性の低いものがオレキシン受容体拮抗薬です。一番新しいタイプでオレキシンという睡眠を制御する物質です。
これを抑えることにより、眠りを誘発するのです。

このようにタイプが様々な睡眠薬ですので体質に合わせて使うことが、快眠への近道です。

アモバン

睡眠薬には様々な種類、効果時間のものがあり依存性も違います。
今回、効能も高く比較的安全性のある人気の睡眠薬「アモバン」をご紹介します。

このアモバンは1989年に発売された非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。
成分はゾピクロンで、服用後は15~20分で効果の現れる入眠作用の強いものになります。
寝付きが悪い、入眠障害の人に最も適していますので寝る直前に服用が望ましいです。効能時間は短く2~4時間で消失しますので超短時間型というタイプになります。そのため、翌日起きても効果を持ち越すことはあまりありません。

副作用としては、先にも記述した通り入眠作用が強く、眠る直前に飲まなければその作用によりふらついてしまい、転倒などの恐れがありますので使用の際は必ず眠る前に使わなければなりません。
また、アモバンは口の中に苦味が残るという特徴があり、よく知られています。
この苦味が無理という人もいますので、もし合わなければ別の睡眠薬へ変えたほうが良さそうです。

連用した際にも注意が必要で、毎日使っていくと効果が半減してしまいます。そのため決められた量よりも多く摂取し、それを続けると依存症状が出てしまいます。
効果が出にくいにも関わらず、薬が無いと不安になって連用をつづけてしまう睡眠薬依存はこうして起こります。
また、急に摂取をやめた場合は離脱症状が起き、更に不眠へ陥ってしまったり筋肉痛や震え、頭痛や吐き気も起きてしまいます。
このような症状を起こさないため、一旦別の睡眠薬へ切り替えてそれを徐々に減らしていく方法が一番良いです。

アモバンは効能が出てくるのが非常に早く、入眠障害の人にとってはとてもよい薬です。
入眠障害でない人でもその効き目は高く、反面間違った服用をしてしまいますと、活動中に眠気に襲われてしまい場所によっては危険な状況になってしまうものです。
また、間隔を空けて使用をし連用は避けましょう。効果が現れにくくなり依存してしまいます。正しく使用をし、良い睡眠時間を過ごしましょう。

デパス

デパスは田辺三菱製薬が開発した、抗不安薬です。1984年より販売されており未だに使用する人も多い需要の高い医薬品です。
一度は名前を聞いたことがあるくらい有名なものです。どのような効能があり、副作用として何が起こるのかを説明します。

その仕組みとして、脳内にあるBZD受容体という神経受容体に結合し、不安感を無くしたりや心身安定に作用するもので、精神を落ち着かせます。あがり症の人が飲むと緊張が緩和され落ち着いた対応が取れるようになります。
そのように精神安定作用がありますのでうつ病患者にも広く使われており、うつによる不安や緊張にも作用します。

興奮状態も落ち着かせてくれますので、寝付きを良くします。そのため、睡眠導入剤のような使われ方もされています。
筋肉の緊張なども取る作用があるので、肩こりや腰痛にも効果があります。

このようにとても広い用途で使われており、即効性も高く安全性も高い医薬品なので「万能薬」ともいわれています。

そして副作用になりますが、重篤な作用を引き起こすようなことはありません。非常に安全性は高いのですが、全く無いとはいえません。
先に述べた、筋弛緩作用により高齢者が服用すると力が抜けてしまうことがあり転倒をしてしまう可能性があります。
全ての医薬品にいえますが、アルコールと一緒に摂取することも厳禁です。このような作用が強く出てしまいます。

そして特に危険なものとしてデパスに依存してしまうことが挙げられています。
効能が強く、半減期(作用時間)が短いため、その効果が消失した際の落差が大きく不快感から続けて服用をしてしまうというケースです。
また連用を続けると薬の効果に慣れてしまうため一日に定められた量よりも多く摂取をしてしまいそれがループするためにより依存症を起こしてしまう可能性があります。
この依存症を起こさないためには半減期の長い薬を選ぶことによりなりにくくなります。

使い方を間違わなければ非常に有効かつ便利な薬です。必要な際はきちんと用法用量をも守ればとても良いものなのです。